神長官守矢家や諏訪大社の情報など情報更新していきます

洩矢神(もりやのかみ)

洩矢神(もりやのかみ・もれやのかみ)は現在の諏訪地方にいる守矢一族の祖先・ルーツと言われる土着の神です。諏訪地方は縄文時代から栄えていた地域で、洩矢神は縄文の時代から続く土着の神様だったのでしょう。

その名前が歴史上に初めて現れるのは、後に諏訪神社の祭神となる建御名方命(たけみなかたのみこと)と諏訪で争ったという神話によるものです。このあたりの神話は『古事記』などに記述されているもので、いわゆる「国譲り神話」につらなる物語です。

国譲り神話の詳細は別途記載しますが、このドタバタで諏訪地方に逃げてきた建御名方命と土着の洩矢神が、諏訪湖の釜口水門近くの天竜川の両岸に陣取って戦います。このとき洩矢一族は諏訪湖からみて天竜川の左側に陣を構え、建御名方命一族は対岸に陣地を構え戦います。洩矢神は手に鉄の輪を掲げ建御名方命は手に藤の蔓を持って戦いますが洩矢一族は敗れてしまいます。

その後、建御名方命は諏訪神社上社の祭神となり、負けてしまったとはいえ諏訪地方に多く住んでいた洩矢神につらなる守矢一族がそのサポート役である神職を請け負うようになったのだろう、ということですね。

諏訪湖から見て天竜川の左側にある洩矢神社

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です